お茶とスルメ

プログラミングに必要なもの

2018年春の転職エントリ

巷では退職エントリが流行っており、大体の内容が、 「諸事情で会社を辞めるけど、成長させてくれたこの会社に感謝しています。これからもズットモだよ!」 みたいな感じかと思います(偏見)。

かく言う私も、5月末で退職し、6月1日からは別の会社で働きます。 現職で自分が成長したかというと成長したでしょう。 カオスな環境だったので、ビジネス的な視点や、自分で何とかする力はついたように思います。 反面、自宅での勉強も今回の転職に役立ったと思います。

この記事では、「僕」というペルソナ(スペイン語で人)がどのように転職し、希望の会社に内定をもらったかというプロセスを書いていきたいと思います。

人物

「僕」です。 年齢は32才のプログラマで、0浪1留なので23で新卒でSIerで4年勤め、日本が嫌になって2年放浪し、現職を2年半務めて、現在です。 学歴的にコンピュータサイエンスは一切触ってないし、子どものころに趣味でゲーム作ったりもしてません。 妻がいて、子どもが4月に生まれました(マジで)。

転職の動機

現職が合わないと感じたからです。 合わないというのは総合的なコメントで、各論はいろいろありますが、細かくは控えます。 もっとも大きいのは経営で、システム開発が事業の重要な位置を占めるのに、経営者がシステム開発への理解がないことに不満がありました。

そんならことを考え始めたのが入社して1年たったぐらいでした。 2年の放浪の後に拾ってもらった会社で感謝はしていますが、自分も生きていく必要があるので、よりよい環境がほしくなったのです。

その後1年くらいは、いろいろ勉強していました。 特に本を読みました。平均1月3,4冊の技術書をずっと読んでました。 そこで、自分が使いたい技術、技術をもって何をしたいのか、それを実現するためにどんな会社がふさわしいのか、考えていました。

そこで僕はHaskell(書けない)やJavaScript(書ける)に出会い、やはりWebプログラマとしてやっていくのだと思い、フルリモートの会社の記事を読み漁り、考えを深めていきます。

転職に向けて、アピール材料&学習のためのアプリケーションを作り始めたのが、2017年の夏でした。 そこから半年くらいかけて、自分が使いたい技術でWebアプリケーションを構築します。

転職活動の開始

実際に転職活動を始めたのが、2018年の2月から。 転職活動はWantedlyを使いました。

現職に就職する際にエージェントを使ったのですが、どうしても間接的なコミュニケーションも多く、自分のスタイルには合わないと感じていました。 なので、直接企業の担当者と話せるWantedlyを使いました。 給与交渉も直接できるし、直接返事をもらえます。 転職エージェントは、転職させることが目的ですが、僕は自分に合った環境に転職することが目的です。 それは似ていますが、転職先へのこだわりが違っていて、それが自分には大きな違いなのです。

ただ、その場合に問題になるのは、Wantedlyのプロフィールを見て、会う必要はないと思われてしまうことです。 なのでWantedlyのプロフィールは結構充実させたつもりです。 何ができて、何ができないか、今後何をしたいか。今までの実績など。

それもあってか、それとも単に売り手市場だからか、 コンタクトをとった会社様は、100%返事を頂けました。

1次面談

1次面談はたぶん10社くらい受けました。 相手がどう思っていたかはわかりませんが、お祈りをもらった会社は、面談での会話がうまくいかない感じでした。 話しては見たが、相手が求める人材と違ったケースですね。 そういった場合は、仕方ないですね。 企業だって全員採れるわけじゃない。

基本的に質問は10個ほど考えていきました。 Wantedlyのここがよかったのですが、「面接」という相手側の審査プロセスではなく、あって話すプロセスという体だったので、僕も思いっきり聞きました。 最近は売り手市場なので、プログラマの機嫌を損ねないように、審査ではなくお互いの相性を探りましょうという傾向がありますね。

1次面談の傾向として、僕の印象のいい会社というのはだいたいCTOが出てくるか、少なくとも技術的にマネージメントをする立場にあるひとと話せる場合でした。 転職者は、ビジネスの傾向、技術要素、チームの雰囲気を大まかに質問し、知ることができます。 プログラマとの面談では、ビジネスの語りにムラが出ますし、かといって経営者や人事では、技術的な部分に言及できないからです。

実際に2次面談以降に進んだのも、そういった企業でした。

内定へ

2次面談は、だいたいプログラマと。そのあと最終面談、給与の話があって内定です。 それぞれで質問したいことや、アピールしたいことを考えていきました。

実際に6月から働く会社は決まっているのですが、そこはプログラミングテストがありました。 結構ヘビーで、作業に3週間くらいかかってしまいましたが、自分の技術力を把握してもらうのに、好都合だと思い、よかったと思います。

給与交渉の際に、自分の考えを話したのですが、会社は「僕」のことを正確に評価できません。 実際に働いてみなければわからないからです。だから会社として、高い給与を設定するのをためらうのは当たり前です。 だからなおさら単位時間でプログラミングする課題は、「僕」を理解してもらうのにちょうどいいと思ったのです。

ただ、だからと言って給与交渉をしないのも違うと思っています。 日本の法律の仕組み上、経営者はその時々の評価によって従業員の給与を変動させづらいです。 (労働者の給与は実質下げられないので、逆に上げるのも躊躇する) だから最初から交渉すべきです。

また、価格というのは、ものの価値だけで決まるのではなく、相場や交渉によって変動するものです。 なぜなら、その人にとってどれだけ価値があるかは、人によって違うからです。 ましてや人材という振れ幅の大きい商品なので、交渉はとても大事なプロセスです。

まとめ

という感じで、たぶん今回の転職は成功だったと思います。 まさに子どもが生まれるタイミングでの転職ということで、妻には迷惑を掛けました。 逆にいま有休消化中で子育てに参画できているので、それはメリットでしたが。

転職先も、リモートOKで柔軟に勤務可能だし、オンラインでのコミュニケーションが盛んなようです。 がんばって稼ぎたいと思います。